第8章 嫉妬と本心
「部屋を一緒にしたのは、私が華艶を傍に置きたいからだよ。
いつも仕事の山を与えてたのは、常に部屋にいるように…私がいつ戻ってもいるようにね」
平門が、何か言ってる…意味がよく分からない…
確かに、平門はよく外の仕事に行く。帰ってくればすぐに私を探し出して傍に来る。
まぁ、探さなくても枷があるかぎり居場所は一目瞭然だけどね。
それに、たいてい、自分の部屋か執務室の一角でデータ整理とかしているんだけど。
「外の任務に出なくて良いと言ったのは、華艶の力が強すぎるから。
他の闘員より危険な仕事ばかり行くようになるからね。心配だったんだよ」