第21章 想望①(夢主side)【R18】
その日の夜、私は座っている輪虎の前でひたすら反省していた。
「あの…今日は本当にごめんなさい。助けてくれてありがとう…」
「う~ん…悪いことしたのは分かってるんだね?」
輪虎が私を見上げて言った。
「…はい。もう一人で王都の外に行ったりしません…」
「はは…もう怒ってないよ。君が無事だったしね。」
良かった…許してもらえたみたい…と安心したのは束の間だった。
「でも、悪いことしたんだから罰は必要だよね。」
そうニッコリ笑ってた。この笑顔はヤバい…
「あ…あの…物凄く嫌な予感しかしないんだけど…」
言いながら逃げようと後退りしていた。
「あはは、勘が良くなったね。」
その瞬間、輪虎が立ち上り腰紐で私を目隠しして手を拘束した。
突然のことに何が起こったか分からなかった。
「えっ?あ、あの…輪虎?何を…?」
「言ったでしょ?悪いことしたんだから罰が必要だって。」
そう告げられるとベッドに押し倒され拘束していた手は頭の上に縫い止められた。
言葉もなく驚いて冷や汗が流れると妖艶な声が聞こえた。
「目隠しされてると次に何をされるか分からなくて敏感になるでしょ?更に手も使えないとなるとどうなるかな?」
肌が外気に触れ夜着がはだけたことが分かった。
「ほら、もう葵の肌がよく見えるよ…」
そう言いながら肌を撫でられた。
「…っ…やっ………」
「次はどうされると思う?」
吐息が触れるか触れないかの距離で囁かれ肌が粟立った。