第18章 愛欲②(輪虎side)【R18】
「そう…なら安心だね……」
そのまま動き出すと爪が食い込む程僕の腕を握られ甘い声が響いた。
「あぁっ……あっ……やっ………」
「ここもいいみたいだけど、こっちは?」
さっき指で探り当てた辺りを責めると見たことないくらい葵は乱れていた。
「あぁっ!………ダメっ……グリグリしちゃ……やぁっ………」
「っ…ダメ。やめない……」
意識が飛びそうな葵は僕に必死に纏わりついてきたけど、そんな姿にこっちが限界だった。
「ごめん…葵…僕がムリ……」
「あっ……!輪虎……あぁ……っ!!」
そのまま一緒に絶頂を迎えると葵は耐えきれなかったようで意識を手放していた。
しばらくすると葵が身動ぎして起きてきた。
「ん…?気が付いた?」
「え…私……」
「少し気を失ってた。ごめん、ムリさせたね。」
自分がそんなに乱れていたと思っていなかったのか葵は真っ赤になっている。
「いえ……あの…こちらこそ……」
よく分からないことを言っているのが面白くて笑ってしまった。
「ふふっ、僕もうちょっと余裕あると思ったんだけどな~葵だとどうも勝手が違うみたい。まだまだ鍛練が必要だね。だからもう一回付き合ってね。」
「あ、あの?輪虎?」
状況が掴めないままの葵の唇を塞ぐと言葉を奪いそのまま夜が白み始めるまで温かなその肌を愛し続けた…