《おそ松さん》ただただ望んでいた《夢も現も崩壊系ストーリー》
第10章 今のままでも素敵?
驚いて顔をあげると、○○ちゃんが僕の顔をのぞき込むようにして見ていた。
その距離は近く、舌を伸ばせば届きそうなものだった。
ト「うわぁっ///」
○「あはは!そんなにビックリしなくていいのに〜」
いつのまにか、十四松兄さんとカラ松兄さんが戻ってきていた。深い考え事をしていたせいか、全く気づかなかった…。様子を見る限り、○○ちゃんはすっかりカラ松兄さんとも十四松兄さんとも打ち解けてるみたいだ。
カ「トド松どうしたんだ?ボーッとして…」
十「トッティ大丈夫〜?」
お「お前さぁ、その顔…絶対エロいこと考えてただろ〜?だっていつもシコった後n」
ト「ちがーーーうっっ!!!!」
本当に余計なことしか言わねぇな。あぁこの調子だと結局いつものパターンになってしまいそうだ。
スタバァでのあの事件……いや、この話は今はやめておこう。
僕はスマホをポケットにしまい、腰を上げた。
十「で、どーすんの?」
ト「たしか、○○ちゃんがこの前行ったショッピングモールだよね?」
○「うん!お腹もすいてきたし、行きましょーー」
僕達は歩いて、デート先のショッピングセンターへ向かって行った。僕達は3人ずつ、前と後ろに並ぶようにして○○ちゃんと一緒に駄弁る。
チ「そ、そういえば!○○ちゃん、今日は髪下ろしてるんだ、ねっ」
チョロ松兄さんは○○ちゃんの髪型について話だした。確かに、言われてみれば前回会った時よりも髪がふんわりしている。子猫みたいだ。
○「あー…うん。えっとね実は今朝ずっと、服何着ようかすごく迷っちゃって。髪型整える時間なかったんだ…」
○○ちゃんは恥ずかしそうに俯いた。恥ずかしそうに笑う彼女の横顔は、すごく可愛かった。少しポーっと見とれていると、突如青い物体が視界を遮った。
カ「なぁに心配しなくていいさ!今のままでも○○ちゃんは十分、beautifulさ…それに、ファッションに悩んでくれただけでも俺は嬉しいぜっぜっぜっ」
こいつ、自分でエコーを言ってやがる。
僕はカラ松兄さんを片手でそっと引き剥がした。
○「っ…ありがとね、カラ松!」
○○ちゃんは後ろに移動させられたカラ松兄さんに照れ笑いを見せながらお礼を行った。なんて優しい子なんだ…
だけど…まあ確かに今のはかっこよかった、かもしれない。
言い方がうざいけど。
