《おそ松さん》ただただ望んでいた《夢も現も崩壊系ストーリー》
第9章 戸惑う、俺…
○「そうなんだ!私もっ、3人からカラ松のこと、たくさん聞いたよ!」
○○は飛び抜けて垢抜けた印象ではなかった。
年は俺たちよりも少し下らしい。
声といい姿顔といい
やや若さが感じられた。
十「ねね、そろそろ戻らなきゃ怒られるよ!」
カ「おっと、そうだな。俺についてきな、カラ松Girl」
○「うんっ、ついていくぜ!!……………あ、そうだ」
??
○○は俺のそばに歩み寄ってきた。
十四松は俺達2人の前を歩いている。
第3の目でも無い限り、後ろは見えないだろう。
○○の顔が俺の近くにある。手を伸ばせば届くなんてもんじゃない、舌を伸ばせば届く距離だ。
そしてお前はそっと耳打ちした。
「もっと、イタくてもいいんだよ?いつも通りのカラ松も、私は全然気にしないからさ」
少し、ドキッとした。
いつも通りで、いい?
いつも通りの俺って、
どんな人なのか、知っているのか?
なんだか見透かされたような気がしてならない。
○○の中にいる、また違う誰かに全てを
見られたかのような感覚。
俺の考えすぎか?
○「…ねっ?きいてる?」
カ「あっ、ああ!」
不思議と嫌な感じはしなかった。
むしろ、俺はお前へますます興味を持った。
こんなのって、普通に考えて…おかしいよな。
だけど、これは普通じゃない。
普通じゃないことが起こってるんだからしょうがない。
実際あるはずないじゃないか。
こんな感覚は初めてだった。
俺が女を惑わせたことは何度かある。
俺という存在に目が眩んだのか、
逃げ去っていく女もいたが、
お前のような人は初めてだったから、
特に驚いた。
俺もお前のことが知りたい。
END