《おそ松さん》ただただ望んでいた《夢も現も崩壊系ストーリー》
第8章 お姫鯖ラッシュ
あ~~~楽しみ。
きっとここにいる皆が、○○ちゃんに会えるのを楽しみにしてる!
イイなイイなチョロ松兄さんは。僕もチョロ松兄さんみたいに振舞ってたら、おそ松兄さんとトッティに連れてってもらえたのかな?まあ、いいやそんなの。○○ちゃん、まだかなぁ。
…あははははは。なんだか、熱くなってきた。
でもおかしいな。○○ちゃんはまだ来ない。僕達は3時間も前から待ってるのに。…あ、僕達が早く来すぎたんだった!!
お「…もうすぐで時間だけど、まだ来ないね」
チ「あれ、かな?○○ちゃんは余裕を持って行動するよりかは、時間ぴったしに来るタイプなのかな」
一「ふぁああ………やっぱニートが早起きなんてするもんじゃねえんだ……やっぱり俺達は弄ばれる運命なんだよ…待ってたってどうせ…」
ト「もう~、一松兄さん!今日は○○ちゃんと初デートなんだから、しっかりして!
………糞虫が5人ほどいるけど」
十「あ~~~………あ!!」
そうだ、いいこと思いついた。
○○ちゃんが来ないなら、迎えにいけばいいんだ!
僕は立ち上がり、走り出した。
兄さん達から大体話は聞かせてもらった。
○○ちゃんの家の方角は…こっち!!
カ「ホワッツ!?どこ行くんだジュウシマーーツ!?」
十「僕、迎えに行ってくる~~!」
チ「ちょ、ちょっとオイ!」
十「あっはははははははは!!ぶぅーーーーーん!!!」
○○ちゃん、きっと僕達のお顔は分かるはず。
ここから一本道ってことは、必ずすれ違うはず!
そしたら○○ちゃんも気づくはず!
僕は他の皆を置いて一目散に走っていった。
誰にも追いつかせねぇ!!
君もきっと、僕達の待つ場所へ走ってきてる。
だから僕は、迎えに行く!
あ。
僕は、周りの人たちを置いていくように走っていた。今この中で1番速いのは僕一人!僕一人のはずだったんだけど…遠くから猛スピードで走ってくる女の子。その速さは、僕と並んでいた。
ひょっとして、あの子が○○ちゃん!!!?
僕は立ち止まり、じっと彼女を見つめた。
街ゆく人の視線など目もくれずただひたすら走ってくる女の子。ようやくお互いの顔が見えるように距離になって、彼女は僕の存在と僕の『顔』に気づいたみたいだ。
足を止めた彼女は、少し驚いたような顔で僕を見つめた