《おそ松さん》ただただ望んでいた《夢も現も崩壊系ストーリー》
第6章 欠陥
十「あ、そうだ!!僕達全員挨拶したし、明日皆で遊ぼうよ~」
お「イイねっ!俺、明日暇だし行こうぜ」
突然十四松が提案を出した…馬鹿なのかな、この2人。うん、馬鹿だったわ忘れてた。
チ「あのねぇ…○○ちゃんは僕達と違って働いてるんだよ?」
お「うん…それが?」
ト「普通に考えてだけど、普通のコが働いてる時間に僕達がだらだら過ごしてるんだよ。そんな都合よく毎日会えるわけじゃないよ…」
チ「てか、おそ松兄さんは毎日暇でしょ?とくに!!」
お「んなことねぇよ!!俺だって、競馬とかパチンコとかツ○ヤ行ったりしねぇといけねぇんだよ」
カ「明日は、海に行って『潮風に吹かれる俺』を感じようと思っていたが…カラ松girlの為なら、俺は迎えに行くぜ」
一「(猫の)町内会は明後日になったから…俺はいける」
十「僕も早く○○ちゃんに会いたいっす!」
………
ト「ようするに…全員暇ってことだね?」
一同「はいっ」
ト「はぁ…しょーがないから、聞いてみるだけ聞いてみる。ただし、あんまり期待しないでね?後、キャンセルになったからって僕に逆切れしないこと」
一同「ぃぃぃいやったぁぁあああああ!!!」
トド松はしぶしぶメッセージを打ち始めた。
僕とトド松を除く4人は喜んでいる。
僕も正直なところ、
○○ちゃんにまた会いたいと思っていた。
もっと、仲良くなりたい。
もっと、深い関係になりたい。
また会えるかもしれない。嬉しい。
だけど、どこか虚しさというか
罪悪感というか…それらと似た感情が
僅かに僕の心の中にある。
僕達は無力だ。自覚している。
自分でも嫌ってくらい理解している。
だけど、それを受け入れることはできても
立ち向かう勇気はないんだ。
現実に刃向かったところで返り討ちにされる未来が目に見える。なぜなら僕達は弱いから。
自意識ライジングと言われても
否定はできない。確信的な欠陥が僕にはあるから。