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《おそ松さん》ただただ望んでいた《夢も現も崩壊系ストーリー》

第6章 欠陥


松野家にて

一「ただいま」
十「おかえりー!一松兄さん、今日はちょっと遅いね!」
チ「おかえり」

一松が帰ってきた。もう時計は7時を指しているが…こいつ、こんな夜中まで外出するようなやつだっけ?いや、それはむしろ一松らしいといえば一松らしいんだけど…心做しか、彼の様子が変だ。
何か…何かが違う。

お「おっかえりーー………一松、お前どうしたんだ?なんか…笑ってる?」

ナイスおそ松兄さん。小学生メンタル長男の観察力と勘の良さは侮れない。僕がうすうす感じていたことを口にしてくれた。

一「笑ってないし…勝手なこと言うなよ」

一松は強い口調で言い返したが、それは本心を隠す為の態度のようにも見える。目を合わせようとしない。僕は思い切って、尋ねてみた。理由はなんとなく、わかっていたから。

チ「ひょっとして、一松。途中で女の子に話しかけられたりしなかった?」
一「なっ……ち、ちが」
十「え!!!そうなの!??○○ちゃん!?」

十四松が純粋無垢な目で一松を見つめる。

一「~~っ…あぁ、そうだよ…3人で、ナンパしたんだろ…」
ト「えっ、○○ちゃん一松兄さんにも挨拶したの!?この一松兄さんに!?」
カ「きっと天使のような心の持ち主なんだろう…」
お「よくこんな犯罪者予備軍みたいなやつに話しかけれたね。すっげえ○○ちゃん!」
一「っるせぇな…てか兄さんこそ無職童貞の最底辺のクセに、ナンパなんて高貴な真似、よくできるよな…?むしろ尊敬するわその神経」
十「ねぇね、どんな子だった!?かわいかった?」
一「え、まあ…かわい…い?」

目を泳がせて一松は言った。自慰が皆にバレた俺のこと、あんなに笑ってたくせに。結局童貞はみんな、女の子が絡んだらポンコツ化するんだ。俺だけじゃない、うん!

十「かわいいのかぁ…どんな感じ?美人なかんじ?」
カ「悲しいことに、俺たちは彼女の姿を見たことは…ない。特徴だけでも」

カラ松は一松の肩にもたれかかれった。もう20数年の付き合いだぞ。いい加減うざがられてるってこと察して!!

一「だァー!クソ松、暑苦しいから離れろ」
カ「あう…」

一松はカラ松をひっぺ剥がした。
カラ松、目をうるうるさせるな。
お前がやっても需要ないよ!?
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