第33章 〖誕生記念〗彩愛-甘やかな嘘- / 明智光秀
────そして、弾ける刹那を
「ぁっあぁっ…んっぁあ…っ!」
「はぁっ…美依…っ!」
貫く、
引き抜く、
擦り上げ…
最深部を、突く。
俺の躰の下で乱れる美依。
可愛い、可愛すぎて…
本当にどうにかなりそうだ。
────お前と言う"贈り物"は
俺には勿体ないくらいの極上品だ
こんなに甘い誕生日。
甘く蕩ける特別な一日。
優しい『嘘』から始まって…
酷く心が安らいだ。
愛しているはいくら言っても足らない。
伝えても、伝えきれない。
言葉は時にとても無力だから…
感じろ、俺の熱情を。
俺のお前を想う、灼熱の心を。
「美依…っ」
「光、秀、さんっ…!」
「もう、少し…頑張れ、頼む…っ」
「ぁあぁっ…そんな、おくぅ…!」
さらに突き上げて、滾る。
激しく燃え上がって…紅に染まる。
もう、止まらない、止まれない。
「…っもう、らめぇぇ……っっ!」
───………ああ、最高に綺麗だ
こうして、その年の誕生日も美依と愛し合い、蜜な華を咲かせながら過ぎていった。
次の日公言通り立てなくなった美依は…
若干ぷりぷりしながら、一日褥で過ごす事になり。
俺は…まぁ予想通りに秀吉辺りにどやされた。
美依に貰った羽織は、特別な一張羅として衣桁に掛けて飾ってある。
美依は特別にしなくて良いと言ってたけれど…
お前に貰ったものは乱雑に扱えない。
そう、もう一つ、後に解る……
お前に宿った、小さな命もな?
それはまた別の時間の話。
誕生日から三月後。
お前が贈り物が出来たと言って告げてきた…
優しく穏やかな冬の日の出来事。
お前はいつも俺に帰る意味をくれる。
これでもう、簡単に死ねなくなったから…
俺は変わらず、お前を愛していく事にしよう。
見上げた空が眩しい。
世界はこんなに明るいのか。
情緒ある言葉は出てこないが──……
案外、光の下も悪くないと。
俺もお前の心の片隅で、
輝く光になれたらと…切に思ったのだった。
〖誕生記念〗彩愛-甘やかな嘘- / 明智光秀
了
ʜᴀᴘᴘʏ ʙɪʀᴛʜᴅᴀʏ︎︎❤︎︎
Akechi Mitsuhide