第32章 〖誕生記念〗蛍火、恋空に瞬け / 伊達政宗
「あー…イイ……」
「政宗、気持ちいいの……?」
「ああ、お前が触れてるってだけでイイ」
「そっか…」
素直に本音を言えば、美依はどこか嬉しそうに笑みを浮かべる。
駄目だろ、その顔。
そうされるだけで、余計に高ぶる。
もう、このまま出してしまいたくなるほどに。
そして、このぎこちない手つきが、また興奮を煽って…
(色々まずい、もう早く中に入りたい)
その欲望はすでに頂点に達した。
この初心な可愛い俺の女に…
『男』を教えて、俺の色に染める。
ずっとずっと、そうしたかったから。
それを思い続けて半年。
やっと、それが叶う時が来たのだ。
「美依……」
「……っ!」
俺は美依の手を昂りから離させると、改めてその躰を組み敷いた。
片脚の膝裏に手を掛け、大きく開かせて…
そして、滾った熱の先を、割れ目を滑らせて蜜口に押し当てる。
花弁を割ってめり込む、俺の一物。
その光景はいやらしく、思わず喉を鳴らして狂熱を抑えた。
「はぁっ…やっとお前と一つになれる」
「……っ、政宗……」
「ずっと、この瞬間を夢見てた。怖いか…?」
「……ううん」
美依は首を横に振る。
そして、俺の首に腕を回し……
そっと引き寄せて、掠れる声で言葉を紡いだ。
「政宗にめちゃくちゃにされるなら、怖くないよ。だから…もっと私を愛して」
馬鹿、俺を煽るんじゃねぇ
本当に…めちゃくちゃにしたくなるだろう?
────ずぐんっっ!!
「……っぁあぁぁぁぁ!!」
俺が一気に奥まで昂りをねじ込むと、美依は仰け反って嬌声を上げた。
もっと優しくしたかったのに。
最初だから…少しずつ蕩かしてやりたかったのに。
やっぱり無理だな。
お前が煽るから、すごく可愛いから。
気持ちが急いで、止まらない。
早くお前の中で、満ちたい。
「……動くぞ」
「あっ…待っ……!」
「無理だ、待てねぇ…痛くはしない」
俺はそのまま、一気に加速をして抽挿を開始させた。
思いやってやりたい。
そうは思っても、高ぶった心が邪魔をして…
可愛いお前を食らいつくそうと、滑らかに激しく腰が動いていく。