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ハンジ班の奇行種【進撃の巨人/リヴァイ】

第73章 リヴァイ・アッカーマンの誓い Sideリヴァイ







「エルヴィン団長が重症…です…!腹がエグれて…内臓まで損傷してるため…血が、とまりません…例の注射が役に立てばと思ったんですが…どうでしょうか…?」




エルヴィンを連れてきたのは編入してきた兵士だった。




あの投石をくらいながらもケガもせず生きてるとは…なんて運のいい奴だ。


フロックと名乗ったその兵士が屋根の上にエルヴィンを寝かせると、信じられねぇが本当にまだ生きていた。






死んだと思ったエルヴィンが…


まだ…生きていた…


瀕死の状態だが…生きている…






「兵長……」



エレンが不安げな表情で俺を見た。


何が言いたいのかなんてその表情を見れば一目瞭然だ。


勿論アルミンを見捨てたいなどとは思っていない。


だが、調査兵団の命には優先順位がある。


この状況で選択を迫られれば…


選ぶのはこっちだ…






「これは…エルヴィンに打つ……」







そう言うと、怒りをあらわにしたエレンが俺を思い切り睨んだ…








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