第69章 仲間
「あれ?リヴァイ何しに来たの?あー!!ご飯持ってきてるー!!クレアとここで食べる気だな?ズルい!!モブリットお願い!私の分も持ってきて!!」
「ぶ…分隊長…それは…」
「………チッ…」
クレアとベタベタしながら文句を言うハンジに、リヴァイは青筋を立てると、ひとまず夕食をサイドテーブルに置き、ハンジとクレアを引き離した。
「う、うわっ!?何すんだよー。」
「ハンジ、まずお前はクレアと飯云々の前に今すぐ風呂に入ってこい…連日この暑さで夕方まで訓練だ。お前は汗かいた上に風呂にも入らず毎夜武器の製造所に入り浸っていたな…不衛生極まりないからまず風呂に入れ。もしクレアに変な菌を移しでもしたら速攻で削ぐからな。」
「リヴァイのケチー!!変な菌とは失礼だぞ!もう…そしたらご飯の後にお風呂行く!!私は今!クレアと一緒に食べたいの!!」
「お前な……」
「何?文句あんの?」
「あぁ、大アリだ!!」
「そこまで文句あるなら勝負する?」
「望むところだクソメガネ…」
何が何でも風呂を後回しにしたいハンジにリヴァイの怒りは爆発寸前だ。
しかもハンジはいつぞやのデスマッチの様に賭け事で解決させようとしてるためクレアは慌てて仲裁に入った。
「ま、まぁまぁ…兵長もハンジさんもそんなケンカしないで下さい…」
「クレアは黙ってろ!」「クレアは黙ってて!」
「……………」
相変わらず仲良しなハーモニーだ。
だがこんな所でテキーラデスマッチなど論外もいい所だ。
なんとか止めなければとベッドから身をのり出すと、またもや医務室の扉が開いた。