第61章 104期との距離
クレアが絶頂を迎えると、追いかけるようにリヴァイも最高潮まで滾った熱を吐き出した。
シンと静まり返るキッチンには満足した2人の吐息がしっとりと淫らに響く。
「んん……あぁ…へいちょう…」
普段の訓練とは違い、常に周りに気を張っていなければならない程に大きく日常が変わってしまった。
そんな日々にクレアも疲労をためていたせいか、2度目の絶頂を迎えると、息を上げながらそのまま眠ってしまった。
「………」
壁内に巨人が湧くのも厄介だが、いつ中央の連中に寝首をかかれるか分からない今の状況も非常に厄介だ。
こんな生活、1日でも早く終わらせたい。
でないと、クレアを抱きしめながらぐっすりと眠る事ができなくなってしまう。
そんな事を考えながらリヴァイは先程シンクに放り投げたタオルを手に取り汚してしまった腹部を拭き取ると、クレアを抱き上げて自分に割り当てられた部屋へと連れて行く。
「ん……んん……」
ベッドに寝かせて顔をのぞけば、まだ頬を染めながら息を上げているクレア。
でも、その表情は穏やかで、とても気持ち良さそうだ。
リヴァイは乾いたタオルでびしょ濡れになってしまってる長い髪の毛と上半身を拭いてやると、自身も横になりクレアを抱きしめた。
見張りの交代までの数時間、ぐっすりと眠れるようにと愛しいクレアの額に口づけを落とすと、リヴァイも目を瞑り眠りについた。