第7章 目覚めた恋心
一期「承知致しました。政府には急な腹痛で吐き気もあり、パーティーには到底出席出来ない、と伝えて来ます。一応病人なので、主はベットで横になっていてくださいね」
審神者『仮病なのに・・・一期は真面目ね』
ベットに押し込められた審神者は楽しそうにくすくすと笑った
一期「では、行ってまいります」
審神者『仮病とは言え一応病人なんだからうろうろしちゃいけないんだけど・・・暇だなぁ~ふぁ~』
先日オールナイトで本丸のみんなの宴会に付き合ったせいか、毎日が眠い
しばらく一期が出て行った扉を眺めていたが、大きなあくびをしつつ瞼はだんだんと重くなって来た
審神者『ふぁ~早く、一期、帰って来ないかな~ふぁ~』
何度目かのあくびをした審神者は、睡魔に負けて夢の中に沈んで行った
一期「ただいま戻りました。ついでに本丸にも・・・主?眠ってしらっしゃるのですか・・・本当に警戒心というものを学んで頂きたいですね」
反応のない審神者の顔を覗き込んだ一期は苦笑いを浮かべ小さくため息をついた
仮病を使った手前、今夜は本丸にはかえれない
つまり、この部屋で審神者と二人っきりで一晩過ごさなくてはならないのだ
手を出すつもりは毛頭ない一期だったが、あまりの警戒心の無さに心配の方が先に立ってしまう
ベットの端に腰掛け、眠る審神者の頬をそっと撫でた