第7章 懐妊
「んんああっ、アッ…出てますぅ…ヤーシュ様…あつぅい…ハァ…」
「くっ…う、お前にはずいぶん搾り取られる」
「らって、ハァ…全部、欲しいんですもん…。一滴も逃しません…全部私が、ちゅーちゅー飲んじゃいますね…うふふ」
だらしなく笑いながら、彼にそう言った。
我ながら本当に頭が悪い発言だ。
でもこうしてヤーシュ様の精を受けていると、幸せだっていう気持ちがぎゅんぎゅん高まってしまう。
幸せで幸せで幸せだから、今だけはこうさせて欲しい。
ヤーシュ様はクスリと笑いながら、汗で顔にへばりつく私の髪をなでてくれた。
くすぐったい。
「ヤーシュ様」
「なんだ」
「ぎゅーってしてくれますか?」
答える代わりに、ヤーシュ様は私の背に手を回して、ぎゅーっと抱きしめてくれた。
じっとりと濡れた胸板に、私の胸が押しつぶされる。なんとも言えない湿り気が私達の体をつなぐ。
ああ…この時間、いいなあ。
と、思っていたら、体内に差し込まれたままのヤーシュ様の分身が、質量を大きくし始めた。
「まだ、するぞ」
異論など許さぬとばかりにヤーシュ様が告げる。
私の返事はもちろんこうだ。
「はい。もっともっと、いっぱい、何度でもくださいませ。あなたとの子を、私に産ませてください」
ずりゅ、とくさびが動いた。ヤーシュ様が律動を開始した。
私の体はすぐに火照りを取り戻す。
ヤーシュ様の精液と私の愛液が混ざってドロドロになったそこは、ぢゃぷ、ぢゃぷと水音を立てた。