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[黒子のバスケ] ロックオン

第7章 お前だけは許さない



氷室と虹村の力を知っている赤司は勿論、氷室が手も足も出なかったという事に誰もがどよめきたつ。



「おい、はどうした?お前の可愛い恋人だったんだろ?」

「お前がの名を口にするなっ、二度と彼女に近づけさせはしない。」

「…まさか、ここにいるのか?」

「何も話す気はない。」

「辰也!おい!」

「フッ…面白れぇ」



氷室はナッシュを睨み付けると踵を返し歩き出す、火神も後を追い二人が離れて行くのを見つつ、ナッシュは口角を吊り上げ笑みを浮かべていた



「待てよ辰也!アイツあのままにしておくつもりなのか!?」

「タイガ、あの男から目を離さないでくれ…に、何をするか分からない。」

「おい、それって…」

「2年前、あの男はを俺から奪った。バスケに敗北した…代償として。」

「!」

「俺は、を守る事が出来なかった。」

「辰也…」



(辰也がどれだけを大切にしていたのか、火神はアメリカでずっと側で見てきたから知っている。互いに支えあい、笑い合っていたのを…。
それを、あの男が全て奪ったというのか…?)



「…許せねぇッ」



氷室とを傷付けたナッシュを許す事など出来ない。
火神はナッシュに向かい走り出すと胸ぐらを掴み上げた。



「テメェ!良くも辰也とを!」

「…離せガキ」

「許せねぇ、辰也はを本気で大切にしていたんだぞ!」

「大切か…なら、その大切な女を守れなかったあの男が悪いんだろ?奪われたくなければ強くなるだけだ、弱い奴が何を言おうと負けな犬の遠吠えにすぎねーな。」

「何だとッ!」

「やめろ火神!」

「赤司!でもコイツは」

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