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[黒子のバスケ] ロックオン

第4章 認めてもらう為に


「と・こ・ろ・で〜ちゃん、何で俺たちにまで敬語になってんの?体育館へ来るまではフツーに喋ってくれたのに」

「ほらみろ、また言われてんじゃねーか、オメーそんな堅苦しい性格じゎねぇだろ。寧ろアバウト」

「タイガ君、余計な情報は言わなくていいからね?」

「あ、ああ…。」



高尾の疑問に火神が乗っかると、満面の笑みを浮かべたに火神は顔を引きつらせ視線を逸らした。
いったいどんな関係なのだと突っ込みたくなる二人だが、互いに気を許し会えるくらいに仲が良いのは誰が見ても分かる。



「…やっぱり私はまだ皆さんからしたら部外者ですから、礼儀は必要かと思って」

「僕は火神君と同じ様に自然にして頂けると嬉しいです。」

「俺も俺も、堅苦しいの苦手だし、な真ちゃん?」

「だから俺に話を振るなと言っているのだよ。…まぁ、俺はどちらでも気にしないが。」

「……ありがとう、じゃあ三人にはフツーに話すね。」

「「「!?」」」



三人の言葉が嬉しくて、無邪気な笑顔を見せたに三人は固まり動かなくなる。
理由は何となく分かる火神は苦笑いを浮かべつつ頭をかいていた。



「あはは、君は笑うととても可愛いなぁ。」

「へ?」

「火神もそう思うだろ?」

「いや、それ俺に言われても…つーかやっぱ天然だなあんた」



木吉のあっけらかんとした態度に驚くだったが、固まっていた三人の方が焦っている様子に火神は乾いた笑みを浮かべつつ集合時間となった為、出入り口に向かい歩き出す。



メンバーの中に友人である火神がいる事は正直有り難い。
未だ疑われている中、化け物と仲間内と板挟みで警戒しないといけない状況は辛い。



「大丈夫?」

「あ、はい…。」

「そう、でも肩に力が入っているみたいだから…。女の子には大変だと思うし、無理はしないでね?」

「……伊月さん、何故私にそんな事を?私は敵かもしれないのに」



急に話しかけられ振り返ると、優しい眼差しを向けてくれる伊月に怪訝な表情になってしまう、今の状況で優しくされるのは裏があるのでは、と疑ってしまうからで、それが顔に出ていたのか伊月は一瞬驚いた様に目を見開いてから微笑みを浮かべる。

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