第9章 【織田信長】路地裏にふる甘い雨【DNH企画】※R-18
忍「す・・・すみません」
信長「何を謝る」
忍「私の足が速ければ、こうなってないでしょう?」
信長「ほざけ。貴様との逢瀬を長く楽しみたいという、
俺の気持ちを無視する気か貴様。
第一貴様の足が速かろうと遅かろうと、
空相手にはどうにもなるまい」
忍と信長は、
路地裏に面した家の軒下で雨宿りをしている。
誰の屋敷か知らないし、
雨宿りをする許可など取ってはいないが、
せめて一刻だけ、雨が弱まるまでは、
こうして勝手ではあるが、
雨宿りをすることを許してください・・・と・・・
忍は顔も知らない主人に、
心の中でそう告げていた。