第1章 路地裏イチャイチャ in 石田三成
三成「私としてはこんなこっそり
逢瀬などせず、
堂々と秀吉様や信長様に、
将来の伴侶と早く紹介を、
したいものなのですがね」
忍「あはは、それもいいけど、
それしたら私は、
その秀吉さんに斬られちゃうだろうなぁ・・・」
三成「それは困りましたね。
私としてはあなたが、
越後の人間をやめてくだされば、
いつでもここにさらいたい気分なのですが」
忍「・・・三成は好きだけど、
安土の人間になる気はないよ。
信長はあくまで敵だから」
三成の本音に、はじめは、
恋人のような甘い顔を見せていた忍だが、
やがてその表情は氷のような顔になる。
そう二人がこうしてこっそりと逢瀬をする理由、
それは二人が、
主君を別とする敵同士にほかならないからだ。
別に主君が違っても同盟を組んでいるとかなら、
こんなこっそりと逢瀬などはしないだろう。
だが、彼女の主君と三成の主君が、
同盟を組むなどありえないため、
自然に三成と忍の逢瀬は、
極秘なものとなっていた。