第4章 路地裏アンアンin伊達政宗
事の始まりはこんなだった。
政宗「よお、忍。デートしようぜ」
忍「で・・・デート!?」
私立IKEMEN学園に通う伊達政宗は、
料理部に所属するイケメン男子生徒であり、
時々忍をからかうような言動をしながら、
その高すぎる料理の技術で、
忍に餌付けをする日々を送っており、
今日も忍に声をかけていた。
政宗「何を慌ててんだよ」
忍「!!じょ・・・冗談はやめてよ!!」
政宗「何が冗談だ。一緒に帰んだろ?」
政宗はそういうと忍のカバンを勝手につかむと、
そのまま教室を後にしていた。
忍は慌ててカバンと政宗を追いかける。
下駄箱で二人は靴を履き替えると、
やがてその足は学校の外へと向かう。
政宗は忍の歩調に合わせるように、
ゆっくりと通学路を歩いていく。
忍「あ・・・ごめん遅いよね」
政宗「あん?これくらい気にするな」
政宗のフォローに気づいた忍は、
その歩調を早める。