第3章 路地裏アンアンin石田三成
覗き隊その二
信玄「お前のところの子と、
石田の家の佐吉君がとうとう結ばれたそうだぞ?
虎千代」
謙信「黙れ、女たらし斬られたいのか?」
信玄「付き合い悪いなー。
そこは太郎とのってくれてもいいだろう?」
謙信「ふん、お前の幼名になど興味はないからな」
幸村「といいつつ信玄様の幼名知ってるんですね」
謙信「黙れ弁丸。佐助ともども九度山に送られたいのか?」
佐助「虎千代様それまだです。
というかおくるの虎千代様じゃありません」
不機嫌そうな顔の謙信を佐助はたしなめる。
佐助「というより俺だけ仲間はずれ、
ずるいじゃないですか・・・」
謙信「お前の幼名を教えろ、
そうすればすぐにでも呼んでやるぞ?」
佐助「すいません。今も昔も俺は佐助です」
佐助は謙信にそう返した。
この日、越後でも安土でも宴が開かれたという。
その理由を宴のきっかけである本人たちは、
訳も分からず首をかしげるばかりだったのは、
いうまでもない。