第11章 パロッティ路地裏イチャイチャ in 信玄
さすが馴染みの茶屋だけあって、女将に理由を話すと快く了承して、顕如の待つ二階の座敷へ通された。
「遅かったな信げ..なんだそれは」
「さっきそこの路地裏で出会った。可愛いだろ?」
「ついに錯乱したか」
「かもな」
みゃぁ~~.....
「ミケや」
「勝手に名付けするな。この子は晴美だ。いま決めた」
「三毛猫なのだからミケだろう。ミケ、こちらへ来い」
「いつから猫好きになったんだ、お前は」
仔猫晴美のお陰で場が和み、交渉は決裂せずに済んだ。
ホッと胸を撫で下ろした信玄の胡座の中で、晴美が誇らしげに、みゃあっ!と鳴いた。
*信玄ルート 完*