第9章 パロッティ路地裏イチャイチャ in 家康
晴美に背を向けてしゃがみ直すと、動く気配と共に背中へ重さが掛かる。
完全に乗ったのを確認してから後ろへ手を回して立ち上がった。
「変なとこ触らないでね?」
「嫌なら降りて」
変な所って尻辺りを指してるんだろうけど、支えがなきゃ落ちるから、仕方なく触れるだけだ。
晴美がモゾモゾとしがみつく。
背中から降りる意思がないと判断して、路地裏を歩き出した。
「.....ありがと....家康...」
「え?」
「...Zzz...Zzz.....」
「ねごと.....?」
ムニャムニャわざとらしい音を立てながら、晴美が肩に頬擦りしてくる。
やれやれ。
内心ではそう思いながら、そっと晴美を背負い直して、安眠を邪魔する。
(ありがと、か...)
たまには、こんなのもいいかも。
たまに、だけど。
*家康ルート 完*