第5章 路地裏イチャイチャ in ルーク
「晴美、お待たせ」
『遅いよ、ルーク』
「ごめんね。でも、おやつは買ってきたから!」
『.......なら許す』
ロンドンの石畳が続く、路地裏。
日が射し込まないせいか、少しジメっとして、ひんやり冷たい。
腰を下ろして、おやつを食べる晴美を撫でながら、レイトン先生と解明したナゾについて話すのが、ルークの日課になっていた。
『ふーん。それで喧嘩が収まったんだ?』
「そうなんだ。レイトン先生はスゴいよ。僕もまだまだだなぁ」
『あのさ』
「え?」
『私も話していいかな?』
晴美は澄んだ瞳でルークを見上げ、姿勢を正す。つられたルークも背筋が伸びて、晴美を見つめる。
「どうか、したの?」
『ルーク。わたし...』