第8章 仲直り
「んっふ…」
つたなく舌を絡めて、彼の舌を求める。
彼はすぐに応えてくれて、それだけでなんだか興奮してしまう。
「バックス…」
私は唇を離し、彼の赤い瞳を見つめる。
「…どうしたの?」
「いれてほしい…」
「…いいの?」
「もうガマンできないの…」
私はトロンとした意識の中で、彼を求めた。
もう最後の疼きを取るにはこれしかないと思った。
「わかった…。」
彼の肉棒が私の中を押し広げる。ズプズプとそれを飲み込み、それだけで思わず目を固くつぶってしまうほどの快感に満たされた。
「ああぁ…」
思わず声も漏れる。
「動くよ。」
「あっ…ゆっくり…お願い…」
奥まで到達したそれを彼はゆっくりと抜き始める。
自分でも分かるくらいトロトロになっていて、ゆっくりって言ったのに腰の動きは着々と早くなる。でもそれに合わせて私の腰もゆらゆらと揺れ始める。
気持ちいい所に擦り付けたくて、もう羞恥心が性欲に負けてしまっている。
それでも私はもう止まれなかった。
彼がいつの間にか私の乳首にしゃぶりついてた。ぴりっぴりっと小さな快感が乳首から感じられる。
私はもう声も我慢出来なくて。
「あ~、あっあっあぁっ…あっまたイッちゃうっ…あぁっ…はぁっ…」
そんなことをうわ言の様にずっと呟いていた。
そこからは記憶があるものの白昼夢の様な感覚だった。
頭にモヤがかかって、もう自分でもどうしようもないくらい勝手に腰が動いて。
「腰がっ……あっん…とまんないっ…」
彼はそんなことを呟く私を抱き上げたり、騎乗位にしたり、横にしていれてみたり、とにかく色んな体位で攻め立ててきた。
名前もたくさん呼ばれて、かわいいとかそんなことを言われた気がする。
そのどれもが気持ちよくて、キスもたくさんしたし、もう彼の身体に何度も抱きついた。
彼の肌はだんだんしっとりしてきて、熱くなっていくのがわかった。
最後はよく覚えていなくて、たぶん彼が「イきそう…」と呟いたので、私は「いいよ…」と答えたと思う。
それからは一段と腰つきが早くなり、嬌声を漏らしながら私は彼と同時に果てた。