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魔界の夜
第6章 約束
私はムスッとした顔になり、彼に背を向ける。
「前の、図書室でのこと謝りたい。」
背後から聞こえてきた声は、とても柔らかく、静かだった。
「絶対何にもしないから、俺の部屋に来てくれないかな?話がしたい。」
私は少し考えた。彼のことなんて信用できる訳ではない。でも話をしたいと真面目な顔で懇願されて、無下にするのは気が引けた。
「わかった。」
彼の部屋へとついていった。
明日にはどうせいなくなっているんだ。もし約束を破られたって、それが最後だ。そう思った。
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