• テキストサイズ

魔界の夜

第6章 約束


次の日、私はいつものように図書室で本を読んでいた。

一昨日の夜に座っていた椅子は何事も無かったかのように静かに佇んでいる。

本を読む間にふと考えてしまう。何故、バックスはあんなに私の悪態に反応したのだろう。セックスのテクニックに自信がありすぎて、逆上しただけだろうか。いやそれにしてもなんだか違和感が……。
そのことを考える度に自分は何を考えてしまってるのだという結論に至り、頭を振る。
そんなの私には関係ないのだ。彼はどうあっても私を無理やり抱くし、逃れる術はない。そう逃れる術など…。

「悠子。」
「えっ!?」

急に名前を呼ばれ、必要以上に驚いてしまった。
/ 116ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp