第10章 終幕
息切れする私をそっとベッドの外側を向くように横たえる。
そして私の片脚を持ち上げ、後ろから再び挿入してきた。
挿入時には思わず、感嘆のような嬌声をあげてしまう。
私はどうしたらいいか分からず、彼に身を任せるしかなかった。
彼はピストンを始める。
激しい動きではないはずなのに、こすれる感覚が普通の時よりじんじんと広がる。
「あっそれっだめっ…」
彼の手は片方は胸を弄り、もう片方はクリトリスをいじりはじめたのだ。
快感が3点から同時に湧き上がる。
あっという間に私はまたイッてしまった。
「あっあっらめぅっまたイッちゃう…!あぁぁっ」
「何回イッちゃた?」
「あぁっ!わ、わかんなっ…やぁっんっ…はぁぅ!あぁぁっ!」
「いっぱいイッていいよ。」
「うんっ!あぁっはぁっ…あっまたっイッちゃう…!あぁぁっ!!」
私の手はあてもなくシーツを握りしめていた。身体をくねらせ、何度も何度も私はイッた。
どれくらいイッたか分からないが、いつしか彼はまた肉棒を引き抜き、私の上に覆いかぶさる。
私はもう息も絶え絶えだったが、また彼自身が突き立てられると否応なしに快感が生まれる。
「あぁぁあぁ………」
そしてまた前後に揺さぶられる。
「あっあっあっ…んっ…」
「悠子……好きだ…」
そう言われて、彼を見ると、その顔は今までで1番セクシーで真面目な顔をしていた…。
「んっ…わ、私もっ…あっ…好きっ」
どちらからともなく唇を重ねた。
「イッてもいいっ…?」
チュッと唇が離れ、トロンとした顔で彼が尋ねる。
「うん…」
彼は今までとは少し違う動きで動き始める。
しかしそれも私もいい所にあたり、気持ちいい。
「あっあっまたイッちゃうっ…!」
彼の首に手を回し、腰に脚をかける。
「あっあっあっあんあぁっあっんっあっ……!!!」
私がイッたと同時に彼の腰の動きが止まる。
身体中が絶頂感で満たされ、その時に見た彼の顔は忘れられない表情をしていた---。