第7章 緋色の帰還
風呂に入って、かおりの部屋を訪ねる。
先に風呂を済ませていた彼女は、テレビを眺めながらソファで膝を抱えて丸まっている。
隣に腰を下ろしてかおりを見やる。
化粧を落としても、綺麗な肌。ツルリとした頬が光を反射している。本人は色々気にしているようだが、俺には全く問題無いように見える。
寒いからと、最近コイツが着出したふわふわした素材のパジャマは、色気は無いが触り心地はとても良い。
そのふわふわの裾から手を入れると「寒ーい!」と手を跳ね除けられた。
・・・随分生意気になったもんだ。
「こっちに来い」
返事も聞かずにかおりの身体を持ち上げて、俺の脚の間に座らせる。
腕を前に回せば、すっぽり俺の中に収まるかおり。
俺の為にできた身体なんじゃないかと思うくらい、収まりが良い。
しばらくそうしているつもりだったが、かおりが少し動く度に鼻をくすぐる髪の香りにあてられたのか。
・・・下半身に熱が集まり出す。
コイツに対して湧いてくる欲は、とどまるところを知らない。
白い首筋にキスをした。直後に漏れる甘い吐息。
耳の下まで舌を這わせばかおりの身体から力が抜けてくる。
耳に口付けて名前を呼んでやる。
コイツはこうされるのが好きなようで。
「・・・かおり」
あごを掴んで振り向かせると、力の抜けた、とろんとした表情でコチラを見つめてくる。この顔がたまらなく好きだ。
唇を合わせて、片手を服の上から乳房へ滑らす。
下着を着けていないそこは、ふにふにと柔らかい。俺の身体のどこを触ったって、こんなに心地良い感触の箇所はない。
すぐに硬くなる乳首を指先で引っ掻いてやると、甘い声が上がる。
服の裾から手を入れると、先程とは違い、熱を持った素肌・・・乳房を掴み、指先で優しく乳首を擦ってやる。
「あぁっ!は、ぁ・・・」
さっきは嫌がった癖に、物欲しそうにカラダを捩らせて喘ぐかおり。
頬も、耳までも赤く染めて・・・
次第に下半身が硬くなっていく。
彼女の腰に押し当てていると、それに気付いた彼女の手に取られ、ゆるゆると刺激されてソコは一気に大きさを増す。
・・・本音を言えば今すぐ挿れてしまいたい所だが、もっと乱れるかおりも見たい。