第6章 気付けば彼のことばかり
わたしが達して、彼が欲を吐き出して。
裸のまま布団を被り、赤井さんの腕に包まれて、まどろむ。
ありきたりな言い方だけど、今、すっごく幸せだ。この時間が永遠に続けばいいのに・・・と思う。
「なあかおり、俺と一緒にいることで、お前に辛い思いをさせてしまうこともあるかもしれん。それでも良いと思うか」
「・・・赤井さんと一緒に居られない方が辛いです」
「そうか・・・」
「わたしだって、赤井さんに心配かけたりすると思います・・・降谷零のことも、そうです。でも好きなのは赤井さんだけだから」
「かおり・・・」
唇が触れるだけのキスをして、見つめ合う。
優しそうに笑う赤井さんの表情は今まで見た事ないくらい温かくて・・・激レアだ。しっかり目に焼き付けておこう。