第3章 本当のあなたは
食事を済ませ、それぞれ好きなお酒を飲み始める。
赤井と名乗ったこの人。少し強面で、男らしい雰囲気、カラダに響く低い声。哀愁漂うというか色気があるというか。
ハッキリ言うと、顔を直視できない位、好みだ。
「赤井さんって本当に沖矢さん?」
「何を今更」
「キャラが違いすぎます」
「全く別人に成りたかったからな、性格も、口調も、変えてただけだ」
「ほんと別人と話してるみたい」
「俺の変装も中々の出来だったということだな」
「沖矢さんも素敵だったけど、赤井さんもカッコよかったんですね・・・」
「初めて会った時のような顔をしているな」
「そりゃあ、初めて会ったようなもんですから」
「・・・かおりは赤井の方が好きだろ」
「バレました?」
肩を抱かれて、顔面が一気に近付き、心臓が飛び跳ねる。昨日まで何度も身体を重ねた相手のはずなのに。
持っていたグラスをひょいと取られ、テーブルに置かれた。
唇が重なったと思えば、間もなく舌が差し込まれて。服の上から乳房を強く揉まれ、性急な彼に少し驚く・・・
でもカラダはすぐに彼を求め反応し出す。
「赤井さん・・・っぁ・・・」
あっという間に裸にされて、そのままソファに組み敷かれる。
首筋を強く吸われた。おそらく、跡が残るだろう。
「あぁ・・・ぁ」
胸を強く揉みしだかれ、先端を指で弾かれる。
降りてきた唇が、ソコに甘く噛み付く。
左手は身体をなぞり、秘部へ向かっていく。
クチュリ・・・と音がして自分はこんなに早く濡れているのかと気付かされる。
「あぁ・・・っあ・・・」
「お前は誰に抱かれてもこうなのか?」
指が溝をなぞり、突起に触れてくる。
「あっ!ちがっ・・・赤井さん、だから・・・ぁ」
「沖矢はどうした」
「なんっでそんなこと言うの・・・あぁっ」
秘芽を弄られ、胸の先端はキツく吸われる。
優しかった沖矢さんとは違う、荒々しい愛撫。それはそれで、たまらなくいいんだけど・・・
「あぁ・・・んっ・・・あぁっあかい、さん・・・」
「どんどん溢れてくるな」
「あぁっ・・・」
身体を起こした彼が、服を脱ぎ出す。何度も見た裸のはずなのに、初めてのときのようにドキドキしてしまう。
そのカラダに触れたくて、手を伸ばす。