第22章 シルバーブレッド達のご帰宅
頬に手が伸びてきて、目が合うと、吸い寄せられるように互いの唇が重なって。
小さな音を立てて唇が離れても、未だすぐ目の前に秀一さんの顔はあり。
鼻先を軽く擦り合わせるとまた唇が重なり、そこからキスが止まらなくなる。
上唇を吸われて、自然と開いた僅かな隙間から彼の舌が滑り込んでくる。
濡れた熱い舌がヌルヌルと絡まり合う内に、漏れる息も身体も熱くなってきた気がして。
・・・するんだろうな、と頭のどこかが意識し始める。
薄い部屋着はいつの間にか首元まで捲られ放られて、背中を秀一さんの手が滑る。
腰の辺りを撫でられるとゾクゾクして、勝手に身体が反っていく。
首筋を舌が這って、肩にも口付けられたと思ったら、くるりと身体を倒され、うつ伏せにさせられた。
背中の至る所ににキスをされる。
その度にピクっと小さく震えるわたしを見て、秀一さんは楽しそうに息を漏らしながらそれを続ける。
肘をついて身体を少し起こすと、すぐに横から秀一さんの手が差し込まれて乳房を包まれた。
手のひらが先端と擦れると、意図せず口から声が漏れてきて。
もう誰かに聞かれることは無いと思うけど・・・変に恥ずかしい。
「っ・・・ぁ、っ」
「声・・・抑えているのか?もう外には誰もいないんだろう?」
「そう、だけど・・・」
「ならいいじゃないか」
「っあ!・・・秀一さん・・・っ・・・あぁ」
「かおり・・・」
名前を甘く呼ばれて耳に湿ったキスをされ、耳の裏を舐められ、同時に乳首をきゅっと摘まれた。
指の腹で先端を擦られるといよいよ声も抑えられなくなってくる。
こめかみをチュッと軽く吸われて、そちらを向くと秀一さんは唇にもキスをしてくれて。
頭の中がとろとろに溶けていく・・・
腰を撫でていた手がお尻を丸く撫でてきて。
そのうち下着は脚から抜かれ、何も身に付けていない秘部に手が差し込まれる。
クチュりと湿った音が立ち、薄々そうだろうとは思っていたけど・・・濡れてるんだと自覚する。
「尻を上げろ」
「っ・・・ん」
膝をついて、腰をゆっくり上げると、秀一さんの指が秘部の溝をなぞって、離れる。
わたしの足元に動いた秀一さんの吐く息が、臀部にかかる。
それだけ近くにいるんだと思うと・・・それもやっぱり少し恥ずかしい。