第2章 立待月
「そうだ、週末宗介さんと飲みに行くんで帰るの遅くなると思います」
「仲が良いんですね」
「だから、父娘みたいなもんですって」
食事を終え、料理を作ってもらったお礼に、わたしが皿を洗いキッチンを片付けた。
沖矢さんはソファでタブレットを操作している。
「沖矢さーん、お風呂準備しますか?」
「そうですね。今日こそ一緒に入りましょうか」
「・・・どうしても?」
「あなたが嫌でないのなら」
「嫌じゃあ・・・ないけど」
「では、問題ないですね」
脱衣所でタオルやらを準備していると、沖矢さんが入ってきて、真後ろに立たれた。
髪を撫でられ、片側に寄せられて、首筋にキスされて。
そのまま耳下まで舐め上げられて耳にも口付けられ。
膝から崩れ落ちそうになって、洗面台に手を付き身体を支える。
「耳、弱いんですね。とってもいい顔です」
ふと顔を上げ、見えた鏡に映るのは、頬を上気させながら目を潤ませている自分と、その後ろで色気たっぷりに微笑む沖矢さんで・・・
服に手をかけられ一枚ずつ優しく脱がされていき。わたしばかりが脱がされ下着だけになり。
彼のセーターも脱がそうと裾をまくり上げるけど、手が届かなくて全てを脱がすことはできない。
ムスッと膨れていると、声を出さずに笑われて、沖矢さんが残りを脱いでくれる。
・・・やっぱり、理想的ないいカラダだ。
思わず上半身に抱きつくと、さっとブラを取り払われて。
「下も、脱がせてくれるんでしょう?」
と声が降ってくる・・・えええ。そういうつもりでは無かったんだけど・・・
床に膝をついて、ズボンを下ろしていくと、中で存在感を増し始めているアレが、下着を膨らませていて。
一気に込み上げてくる羞恥心。
中々下着に手をかけられないでいると、急かされる。
「このままではお風呂に入れませんよ?」
震えそうな手で下着を降ろすと嫌でも目に入る、立派なアレ。
まだ完全に勃ち上がってはいなくても、既に大きくて・・・
直視できずに俯いてしまう。
「かおりさんも脱ぎましょう?」
その場に立たされて、指で下着の上から秘部をなぞられた。そこはもう既にしっとりとしてる。
「あ・・・っ」
「後で沢山してあげます」
スルッと下着を脱がされ、白い湯気が立ち込める浴室へ手を引かれる。