第16章 胸に秘めた
休むことなく最奥を突き続けられて、また限界はすぐソコだ。
秀一さんの苦しそうな吐息混じりの声が聞こえると、どんどん気持ちも昇り詰めていく。
腰を抱えられている手に、より一層力が込められた。
秀一さんも、そろそろ、なのか。
もう・・・今度は、一緒に果てたい・・・
「あぁっ・・・あ・・・しゅ、いちさ、ん・・・っ・・・ね・・・いっても、いい?っあぁ・・・あっ」
「・・・ああ・・・っ・・・かおり・・・俺も・・・出すぞ」
「あぁ・・・あっ・・・いっぱ、い・・・いっぱい・・・ちょうだい・・・っあぁ」
「ああ・・・かおり・・・っ」
「あぁっあっ!あぁいっちゃ・・・ぅ・・・あぁっあっ!あぁ・・・」
ヒクヒク震えるカラダを強く抱き締められて、一番奥に熱い白濁が放たれる。
触れ合う肌はしっとりと熱くて。心地良い。
荒い息と心臓の鼓動だけが聞こえる中・・・このままもう一度眠ってしまいそうになる・・・
でもそう言えば。
「秀一さん・・・ほんとに、今何時なの」
「まだお前は寝ていればいい。俺は沖矢になるのに時間がかかるからな、先に風呂に入るが・・・後で起こしてやる、寝てろ」
「はーい・・・しばらく動きたくないもん・・・秀一さん、朝からすごすぎだって・・・」
「お前のイくのが早すぎるのが問題だ」
「・・・秀一さんにされるとスグそうなっちゃう」
「かおりは・・・もう一度抱かれたいのか」
それは遠慮させて頂き。
髪を撫でられて、唇が触れ、秀一さんがベッドから離れる頃には、スーッと眠りに落ちていた。
お風呂上がりの半裸の秀一さんに起こされ(その姿だけでこっちが恥ずかしくなる程セクシーで心臓に悪い)、ドギマギしながらお風呂に入り、支度をし、昴さんと美味しい朝食を食べて旅館を出た。