第16章 胸に秘めた
目覚ましのアラームが鳴った訳でもないのに目が覚める。朝か。
「起きたか・・・」
「ん・・・や、だ・・・秀一、さん?」
気付いたときには、秀一さんが私の身体の上にいた。
両方の乳房を掴まれてて。
その先端を口に含まれた。
「・・・ね、ちょっと・・・あっ・・・」
チュ、クチュ、と吸われて唇が離れると、そこはぷっくりと膨れていて。
「おはよう、かおり・・・」
耳元で囁かれて、首筋をペロりと舐められ。
何が何だか分からなかったけど・・・
じわじわとカラダが熱を持ち出す。
これは夢かとも思ったがどうも現実だ。
「今・・・何時?」
「大丈夫だ、気にするな」
さすが旅館、部屋を見渡しても時計は見当たらない・・・
けど、太陽の光が海面に反射してるんだろう、窓際の天井がキラキラとしてて、綺麗だ。
ゆらゆら動いているような天井を見つめていたら、秀一さんの顔に視界を遮られて、唇が触れた。
舌がゆっくり唇を割って入ってくる。
入ってきた舌に自分のを絡めている内に、カラダはどんどん蕩けていく。
「いい顔だ・・・」
「秀一さん・・・っあ!・・・あぁ・・・っ」
乳首を摘まれて、先端をそっと擦られる。
「や、っ・・・ぁ・・・あっ」
こんな朝から・・・と頭では考えているものの、またソコを口に含まれる頃には、もう身体中が秀一さんを欲しているみたいだった。
「あぁ・・・っん・・・ぁ・・・っ」
脇腹をそろりとくすぐるように滑った手が、ももへと下りていき、さわさわ内ももを撫でてくる。
カラダが捩れ、無意識に閉じようとする脚を開かれて。
秘部を指が掠めると、クチュっと音がした。
「濡れてるな・・・」
「ぁ・・・あぁ・・・」
「やらしい音・・・聞こえるか?」
「ぁ・・・あぁ・・・」
指が溝を上下に動く度に聞こえる、蜜が絡む音。
「あ・・・や、だ・・・っあぁ」
「本当に嫌なら、やめるが」
「や・・・ちが・・・っやめない、で・・・ぁ・・・あぁ」
秀一さんは満足気に笑うと秘部に顔を近付けていく。
吐息がかかり、もどかしい。
指を入口に突き立てられると腰が揺れてしまう。
「もう、溢れてきたぞ・・・」
また違う音を立てながら、指が入ってくる。
「あっ・・・あぁ・・・ぁ・・・っ」