第12章 白妙の策略
零の首元に手を掛けてネクタイを更に緩め、スルスルと抜き去り。
ワイシャツのボタンを上からひとつずつ外していく・・・
肌蹴ていく胸元に、少しドキドキしながら。
これくらい開いてるのが一番セクシーかも。
手を止めて零を眺める。
「見すぎだって・・・」
「格好良いんだもん・・・」
照れてるのか。はにかむ零はまたとんでもなく可愛い。
唇にキスをして、首すじから、開いた胸元にも口付けて。
そのまま抱きつこうとしたら、身体を後ろに倒されて服に手をかけられる。
あっという間に下着だけにされると、小さく舌打ちされたような気がした。
「せっかく綺麗な身体なのに・・・こんなにされちゃって・・・」
指先が首筋から胸の膨らみの上を滑っていく。
身体に付けられた跡のことを言っているんだろう。
「沖矢さんって温厚そうに見えるけど・・・実際は違うのか?」
「・・・言いたくない」
実際付けたのはとても温厚そうには見えない秀一さんだ。まあそんなこと言える訳ないから・・・
「今は零のことだけ考えさせて・・・」
「かおりさん・・・悪い子になったね」
「零のせいでね」
「僕がそうさせてるんだと思うと・・・最高にいい気分だ」
一瞬怖いとさえ思うような表情で見下ろされて・・・身体中を何かがブワッと駆け抜けた。
唇が合わさると強引に舌を絡め取られる。
いつもの優しいキスとは違って、まるで噛みつかれてるみたい。
それでもやっぱり気持ち良くて、だんだん身体の芯が蕩けていく。
ブラジャーを取り払われ(剥ぎ取られたに近いかもしれない)乳房を掴まれて、強く揉まれる。
先端をキツく吸われて、歯をあてられて噛まれて。
予想もしていなかった強い刺激にカラダが震えて一瞬固まってしまう。
「あっ!・・・」
ちゃんと加減してくれてるんだろうけど、零にこんなに荒々しく触れられるのは初めてで。
・・・いつも意地悪でも優しい零が、今日は驚くほど男っぽい。
心臓が更に煩く音を立て始める。
下も半ば無理矢理脱がされ、秘部に手が伸びる。
溝をなぞられたかと思うと急に指が挿入されていきなり好きなトコロを押さえ付けられる。
「あっ!零・・・」
「なんでもうこんなに濡れてるんだ?ほんとやらしい身体・・・」