第1章 こども
ぐちゅぐちゅ
ぢゅぷぢゅぷ
ヤバイよこれ、本当におしっこでるかも。
ダメだ、有ちゃんにおしっこかかっちゃう。
ぬぷっ
にちゃにちゃ
はなれなきゃ。でも。
ダメだ。動けない。
じゅぽじゅぽ
ぶちゅ
すごい。なんか。うごけない。
でもこれ。でちゃ
「うぇあっ…!」
とつぜん、有ちゃんがボクからはなれた。
おえ、うえ、と苦しそうに口をおさえながら、何かをはき出している。
ボクは、ただぼ〜っとしていた。
何が起きたのかわからなかった。
ふと、自分のちんちんを見ると、さっきまで固そうだったのが今はしおれていて、白くてどろどろしたものを垂れ流していた。
「う、うう…うええ」
有ちゃんはまだ気持ち悪そうに、口の中に指をつっこんで、何かを取ろうとしていた。
「ハアハア…しゃ、しゃせいしたね…」
有ちゃんは舌の上から何かをすくいとった。
その指には、ボクのちんちんから出ているのと同じ、白くてどろっとしたものがついていた。
「気持ちよかったんだよね?気持ちいいから、しゃせいしたんだよね?」
有ちゃんは必死にボクに聞いてきた。
その時初めて、ボクは自分が射精したんだって気づいた。
「気持ちよかった?ねえ?」
有ちゃんは何度も何度も聞いてきた。
ボクはもう、何も考えられなかったけど、多分
「うん」
と言ったと思う。
夕焼けが、すごく明るかった。