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お兄さま代わりに近衛隊に入ります?【神宮寺レン】 R18

第6章 おふざけも大概に



部屋に戻るとぼーっとした私の横でタイを緩ませ装飾品を外していく殿下の姿があった

すっと白いグローブを外しカフスを緩める殿下の部屋にノックが響く

殿下が声をかけるとそこには殿下の乳母がいた
普通の家の乳母なら意見をもの申すことなど叶わないが殿下月ともなれば話は別だ
幼少期は家庭教師の役割なども務めるため文官の家と関わりの強くなった公爵家中心から乳母は排出される

殿下の少し焦った顔とうるさいのにバレてしまったというような顔を見てざまあみろと思いふっと笑う

それを殿下が見て
「とりあえず婚約者は彼女と決めたんだ リーザは出ていって」
そういい背中を押し部屋を追い出す殿下に

「ちょっとまだ話は終わってませんよ!」
と言い切ったところで扉がしまる

「殿下? 殿下!! 開けなさい! レン殿下!」
そう何度か扉を叩いたが諦め部屋を去ってしまった


「ふぅ やっとうるさいのが消えた」
そういい椅子に座る私に目線を合わせるよう目の前に跪き手を膝に置いてくる

「いきなりで驚いた?」
小首を少し傾げながらも軽くかき揚げ結んだ姿がいつもと違いより一層殿下の色香を引き立たせる
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