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シカマル と めんどくせぇ恋

第8章 失いたくないもの


第七班が 極秘任務から帰って来た日の夜
私は、任務帰りにサクラの家に来ていた。サクラの部屋の窓を叩く。シャッと、カーテンが開く音がする。
「マリ!どうしたのこんな夜中に!?」
まぁ夜中って言ってもあと少しで朝日昇りそうですけどね…
「その…新メンバーと、上手くいけてるかなーって思って…」
メンバーが根の奴と、聞いたし。危害なければと…
「最初は、コノヤローって思ったけど、上手くいけそうかな。」
ナルトが正面からぶつかっていったのだろう。アイツは、まっすぐな男だ。
「そう。なら良かった。悪かったねこんな夜中に。」
背を向けようとしたとき―――
「マリならっ!マリなら…もし私の立場なら、サスケ君のことを追いかける?」
「私は、仲間が殉職した身としては、サクラたちにはうちはサスケを追って欲しい。でもっ!サクラやカカシ上忍やナルトが傷つくなら…追ってほしくない。木の葉の忍や子どもたちを傷つけた時点で私にとっては、敵だから。」
サクラ・・・・まだうちはサスケのことを慕っているの?
「マリは、私の立場で考えてくれないの?」
「ごめんサクラ。私は、3年以上固まった班に配属されなかった…亡くなった仲間たちはもうどう頑張っても会えない。いないんだよ。想像も出来ない。」
俯くサクラ。
「シカマルが里を出てサスケ君の状況と、同じになったら?」
そう来たか―――
「抜け忍である限り抹殺することを前提にシカマルを追うよ。」
驚く顔するサクラ…
「そんな非情になれるの?マリは?」
「私は火影直属の暗部。そして木の葉の忍。里の脅威となるものを排除しなければならないから。」
亡くなった人たちの大切な繋がりは、木の葉だけだから。
「1人の女としては?」
サクラどこまでして肯定されたいの?
「シカマルを殺さなければ、多くの人が死ぬ。悪人1人の命なんざ経った方がいい。それに女として考えるなんて暗部失格だよ。」
「そっかーごめんね変なこと聞いて」
「傷つけてたらごめん。バイバイサクラ…」
ドロン
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