第4章 1人じゃない
葬儀も終わり2週間が経った。
いつもと何も変わらない。そう変わらないんだ。
彼女を除いて。
彼女はあの事件から前より仕事熱心になった。
しかしそれが周りから見れば心配でならなかった。
彼女は何がなんでも仕事仕事仕事という風になり家にも帰らなかった。1週間寝ずにいるということが当たり前になっていた。
周囲は彼女のことが心配で仕方なかった。
隈は酷くなっていく一方だ。
周りが声をかけても彼女は「大丈夫」それだけ言って仕事に戻った。
このままではいけないと考えていたのは降谷だけではなかった。
風見も彼女が心配で仕方なかった。