第2章 転入の時間
『・・・・何この坂?
このきつそうな坂を朝から1kmも歩けと?』
私は今現在、椚が丘中学校の3年E組の教室がある
山を目の前に溜息をついている
『そもそも、山なんて登らなくても
目の前に校舎あるじゃん
なんでわざわざ山の上に行かなきゃならないわけ』
文句を言いながら坂を上っていく
『こっちは2年間もバーチャルにいて体力ないのに
なんの罰ゲーム、意味分かんない』
途中で体力が無くなったので木にもたれて座り込む
『やばいな、しばらく歩けそうにない』
膝を抱えて頭をさげながら決意した・・・・・理事長殴る・・・・・
『SAOみたいにメッセとばせたらいいのに
・・・本当にどうしよう・・・』
しばらく、その状態で丸まっていたら
誰かが近づいてきたのが分かった
『同い年の男の子が一人か・・・・』
SAOで使ってたスキルとかはもちろん使えないけど
2年も向こうで過ごしたんだから
体に染みついているものはある
でも、なんでこんな時間にこんなところ歩いてんの?
まあ、仲良くするつもりないし、どうでもいいけど
そのままスルーしてくれるのを望んだが叶わなかった
「なにしてんの?」
『・・・・・・』
さて、どうするか
「無視?」
『・・・・ほっといて』
「とっくに1時間目はじまってるけど?」
『・・・・知ってる』
「なら、なんで教室に行かないで
こんなところにいんの?」
・・・・お前もだろうが
『見て分かんないとかお前の目どうなってんの?
病院行けよ』
はやく、どっかいけ
「なに、けがでもしたわけ?」
うざい・・・・・
『・・・・・体力がなくなっただけ
・・・・もういいでしょ、ほっといて』
「どんなけ体力ないわけ」
『あんたみたいな一般人には私のことなんて、わかんないよ』
「君は一般人じゃないの?」
...........やっちゃった
『..........一般人だけど(今は)』
「矛盾してない?」
『そんなことよりはやく教室にいった方がいいんじゃない』
「君は?」
『さっきの話聞いてた?
歩けないって言ったんだけど』
「そっか...」
やっとどっかいってくれる