第17章 Tauros
今日からGWが始まる
我ら音駒高校バレー部は新幹線に揺られ宮城に向かっている
今回のメンバーは鉄朗、やっくん、海
研磨、福永、山本、犬岡、芝山、監督にコーチ
そして私の計11人だ
リエーフは残念ながら今回はお留守番
やっくんから鬼のようなメニューを渡され青い顔をしていた
『ふふふっ』
「どうした陽葵?」
『リエーフの顔思い出してた』
「ああ、夜久に基礎体力アップのメニュー
渡されて青い顔してたな」
『レシーブ特訓が出来ないし
初心者だから仕方ないよね』
「音駒でエース張りたきゃレシーブ上手くなれっての!」
『そうだね~
あれじゃあうちの弟より下手だよ』
「そういや陽葵の弟は宮城か
どこの高校だ?」
『ふふっ内緒♡
でも、この合宿中に会えると思うよ』
「へ~そりゃ楽しみにしとくわ♪」
仙台駅に到着しここからはバスに乗り
烏野総合運動公園球技場まで向かった
ここの敷地内に合宿所があり荷物を抱え
玄関を入って行く
「俺と監督は2階上がって左側
お前たちの部屋は右側だ
荷物置いたら今日は軽く体を動かして休むように」
『あの~監督
"お前たち"って私も含まれてます?』
「ほっほっほっ
1人でいるよりもみんなでいる方が安全じゃろう?」
「いらっしゃ~い陽葵ちゃん?」
『・・・・・みんなの前で手出したら怒るよ?』
「みんなの前じゃなきゃ良いんだな?」
『今のは言葉の綾でしょ!!
とにかくっお触り禁止だからね!?』
「努力はするが約束は出来ねえな」
「はいはい。みんな2人はほっといて部屋に行くぞ」
「「「はーい」」」