第2章 Gemini
3日目、修学旅行最終日
朝食を食べて荷物をまとめバスへと乗り込んだ
今日はみんなで万座毛を見学してお昼には空港へと向う
バスが止まりおりると駐車場のまわりには沢山の露店が並んでいた
さすが沖縄!サンゴや真珠を使ったアクセサリー、お守りなどが売られていた
「お前ら~店は後だぞ
先に先学に行くぞ~」
先生から言われ班別に分かれて歩くこと数分観光スポットへ辿りついた
「上野も日向も風が強いから気を付けて」
海から吹きあげる風が強く吹いて髪を抑えつつ柵まで進み
崖の上から海を覗き込んだ
『綺麗!!エメラルドグリーンの海だね』
「ホントだ!宝石みたい!?
小嶋も見て見なよ綺麗だよ♪」
『徹もハジメもおい・・・・・』
振り返り笑顔で2人を呼んだ瞬間海から一際強い風吹き上げ
私と葵のスカートが捲れ上がった
「『!!!?』」
「陽葵ちゃんがピンクのレース♡
葵ちゃんは大胆!黒なんだ♡」
「悪りぃ///」
「ごめん上野//」
頬を染めそっぽを向くハジメと小嶋とは対照的に
にこにこ微笑み言わなくてもいいことを言う徹に
葵が激怒し"死ねエロ川!!"とグイグイと柵の外に押し出そうとした
崖先で騒いでいた私たちは先生にこっ酷く説教されてしまいました・・・・・
「なんで及川さんだけ?!
岩ちゃんだって見たじゃん!」
「2人は謝ってくれたし
及川みたいに余計なこと言ってないでしょうが!!」
「えぇ~見たままを伝えただけ・・・痛"ッ」
「それが余計なことだって言ってんのよ!?
見なかったフリしなさいよね!!?」
『葵もういいよ
せっかくの修学旅行だし』
「陽葵ちゃんありがとう♡
お詫びに露店で何か買ってあげるよ」
露店を回りピンクのサンゴで出来た携帯ストラップを葵と2人お揃いで購入し葵と和解をして修学旅行は無事日程を終了した
家に帰って来た私に翔陽は開口一番に"お土産は!!"と尋ねてきた
買ってきたお土産を渡すと早速食べ始め"旨いッ"と頬を膨らませて食べていた
"これはお守り"と渡すと"大事にする!?"と嬉しそうにはしゃいでいた