第10章 動き出す歯車
それから、リヴァイが私を放してくれたのは、夕方に差し掛かる頃だった。
私は何度も達して、心も体もリヴァイに溶かされたように、ふわふわしていた。
「大丈夫か?ユナ。」
私を抱き枕にして、隣で横になっているリヴァイは、どこか満足そうにこちらを見ている。
『うん・・・。なんだかまだ夢みたい・・・。』
「気持ち良くて、か?」
いじわるく笑うリヴァイ。
『・・・もう!』
私は顔を赤くして、リヴァイに背を向ける。
「怒るなよ。俺も夢をみているようだ・・・お前が俺の腕の中で、あられもない格好で抱かれてるなんてな。」
そう言って、私を後ろから抱き締めて首筋にチュッと唇を寄せて耳元に顔を埋めてくる。
『ん・・・、リヴァイ・・・』
リヴァイは私の体をゆっくりと自分の方に向けると、ついばむようなキスを何度も繰り返す。
「またヤリたくなるな・・・」
『ま、また?!あんなにいっぱいしたのに・・・?』
(体力ありすぎでしょ・・・)
「・・・冗談だ。」
リヴァイは私を組み敷いて、今度は深い口づけを繰り返す。
「・・・はぁ、ずっとこのままでいてぇな・・・」
私はまた、ふわふわした心地で下からリヴァイをみつめていた。
その頃ファーランは、とある情報をつかんだところだった。
「・・・・・・マジかよ。・・・リヴァイ。お前はどうするんだ?」
ファーランは、リヴァイとユナのふたりを思って、地下街の天井を見上げた。