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悪魔だよ!全員集合!!

第6章 その死神、奮闘


タンッッ!!

2人の死神が床を蹴る音が、同時に響いた。

私も震える足を抑え、あとに続く。

「ハッ!!」

グレルが悪魔に向かってデスサイズを振りかざす

それを余裕の笑みで避ける悪魔。

その背後から、ロナルドが襲いかかる。

が、悪魔はロナルドの背後に回り込む。

「動きが遅いよ!」

「やべっ...!!」

振り向いたロナルドを、悪魔の攻撃が襲う。

「速い...!」

グレルと私も加勢するが、軽くあしらわれてしまう。

グレルの実技の成績はAAA、ロナルドと私は同じくらい。

比較的戦闘力高めの死神が3人いるのにも関わらず、まるで歯が立たない。

「一斉に行くわヨ!」

「おーけー!」

グレルの声とともに、デスサイズを構えながら飛びかかる。

悪魔に向かって振りかざしたその瞬間、悪魔がニヤッと笑った気がした。

私は、本能的に防御の姿勢に入る。

その瞬間、両端のグレルとロナルドが吹っ飛んだ。

「っ...!?」

私も、腕に焼けるような痛みを感じた。

悪魔の手には、鎌の形をした武器が握られていた。

「考えなしに突っ込んでくるからこうなるんだよ。悪魔だって武器ぐらい使うさ。」

「ぐっ...!」

グレルとロナルドがよろめきながら立ち上がる。

「僕の一撃を受けて平気なんて、さすが死神。」

悪魔が、嘲笑うかのような目で2人を見る。

「でも、僕の目的は君らじゃなくて...」





「君だよ。」






瞬間移動かのような速さで迫ってきた悪魔に、壁へ押さえつけられる。

「っ...!」

「君さぁ...あの時の生き残りだよね?」

悪魔が、耳元で囁く。

長らく封印していた忌々しい記憶が、走馬灯のように頭を巡る。

「...ぁ......あ.....」

恐怖と驚きで言葉にならない声が口から漏れる。

鼓動が、速くなる。

この、悪魔は...あの時の────





……To be continued
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