初日に会ってヤッただけで嫁認定された女「R-18」
第2章 #02(東雲視点)
苗字が見返して来たらそっぽ向いてやった。
ざまぁみろ。
そんなことをしていると藤原がやってくる。
「東雲さん」
げぇー出たぁ藤原!藤原帰れ!俺のトラウマ藤原。
こいつにからかわれてムカついたので
苗字への好意を表に出さないようにしてるんだ。
「あん?」
「ふざけないでやろうね。」
こいつの微笑み人からは天使の微笑みとか言われているが、
俺には悪魔の微笑みにしか見えない。
所謂暗黒微笑って言うやつか。
「真剣にやってたのにひどいよ藤原さん」
ああっ苗字が俺を見てくる!
やめろそんな目で俺を見るな!
「顔が赤いけどどうしたの東雲さん」
俺が苗字に見られて顔を赤くしたのを見られた。
藤原が察してくるのも怖い。
「なんでもねぇよ。
別にお前に対して赤くなったわけじゃねーし。」
「ふーん?」
ニヤニヤされる。絶対からかってたなこいつ。
慣れるとこのように作業しながら話せるわけだが…。
苗字はまだそんなことができないようだな。
筋はいいから慣れそうだが心配だ。
「朝から元気がよくていいな若いもんってのは。」
静かに作業している吉田が呆れている。
「吉田さん。何年寄りみたいなこと言ってんの。まだまだでしょー。」
「はっはっは。そうだな。」
笑いあう藤原と吉田。俺はこいつらに指導されて
優秀になったものだ。その道のりは長かった。
苗字は昔の俺を見ているみたいだった。