第4章 4
じんじんに吐き捨てた言葉
あたし最低だ
無意識に(じんじんにはわからないよ)
なんて言ってしまった。
大切な人なのに
じんじん‥‥‥‥‥
あたし‥‥‥
もう戻れないのかな?
ヴーヴー
あたししかいない静かな部屋になり響くバイブ音
画面をみると(風磨くん)の文字
風磨くんから連絡くるなんて珍しいな
なんだろうか
通話ボタンを押し携帯を耳にあてる
(もしもし?)
「もしもし、どうしたんですか?」
(泣いてるの?)
「え、なんですか。いきなり」
(いま、電話出たとき泣いてるような声してたから。)
風磨くんはなんでこうも鋭いのだろうか
「泣いてないですよ?ってか用があったんじゃないですか?」
(あー、神宮寺たちのことでさ。)
「じんじんですか、、」
その名前に敏感に反応してしまう。
(あいつらお前を元気付けようと必死だよ。っつか、強くなれよ聖奈)
ブチッ
なんだったのだろうか。
強くなれよか。
あたしどうしたら強くなれるの?