第3章 ★素直なのはお酒のせい(幻太郎)
「...ん、頭がいたい」
いつのまに寝てしまったのだろう、まぁ、久しぶりに素敵な夢が見られたのでよしとしましょうか
それにしても寒いな
「......は!?なんで!?」
自分でも驚くほどの声がでた
服をきてない上に、隣には同じく服を着ていないかなたがいた
すると小生の声で目が覚めたのか、かなたは身体を起こした
「ん、幻太郎おはよー、...覚えてる?」
覚えてる?とは...小生はさっきまで、かなたとしてる夢をみていたはずだった
何がどうなっているんでしょう?先ほどのは夢ではなかった?
小生はぐるぐるとしている頭で必死に考えた
そして......
「かなた、思い出しました。小生、原稿が進まず困っていたところ先月お酒を飲んで解決したので」
「それで今回もお酒を飲んで解決しようと?」
いつもは嘘をついてもニコニコと笑ってくれているかなたが見たこともない表情で問い詰めてきた
「あ、あのー、本当に申し訳ありませんでした」
小生は初めて土下座をした
そう、帝統のように綺麗な土下座をかましたのた
「もうっ幻太郎のバカ!これは夢だとかワケわかんないこと言ってくるし、しかもゴムつけないでしたでしょ!」
「それは、本当にすみませんでした」
「幻太郎なんか大嫌いっ!」
あぁ、かなたに嫌われた
自分がしたことを考えれば当然だがショックだった
それでも小生はかなたが好きだ
どんなことをしても許してもらおう
どうしたら許してもらえるか考えていると
「大嫌い...なんて、ウソだよ!」
「...へ!?」
「だからウソだよ!いつものお返し!そんな顔しないで?ね?幻太郎のこと愛してるから!」
う、うそ!?
あぁ、よかった、嫌いにならないでくれてホントによかった
「幻太郎!一つお願いがあるの!聞いてくれる?」
「え、えぇ、いいですよ!悪いことしましたし」
「やったぁ!ありがと!あのね、エッチの時言ってくれたみたいに、愛してるって言ってほしいの」
「そ、それは!」
「だめなの?」
「う、......あ、愛してます」
「幻太郎、顔真っ赤!ありがとう!私も愛してるよ!」
誓いの口づけともいえるようなキスをかわした
かなたがあんなに喜んでくれるなら、素直になってみるのも悪くないかもしれませんねぇ