第2章 迷い猫
楓side
「皆、おまたせ〜!」
カカシ「いやいや、皆、おはようさん」
ナルト「遅いんだってばよーーー!!楓ちゃんもカカシ先生もー!!日が暮れちまう〜!」
サクラ「ナルト、うるっさい!楓ちゃんは探してきてくれたんだから、ちゃんとお礼言いなさいよね!」
ナルト「あれ、そうだったのか…?楓ちゃんはてっきりカカシせんせぇと、でぇと!かと思ってたってばよー!」
デ、デート!?さっき待ち合わせの時私いたんだけど…
ナルト君がニヤニヤと私とカカシ先生を交互に見る
サスケ「さっき楓はいただろうが、この馬鹿。お前が騒いでる間にカカシを探しに行ってくれたんだよ。」
ナルト「んだとぉ!?馬鹿とはなんだ!俺は、ただ、知らなかっただけだー!!」
サスケ「だから馬鹿だと言ったんだ」
ナルト「くそ〜!サスケー!!やんのか!?!」
サスケ「ふっ、こいよウスラトンカチ!」
あちゃちゃ〜また始まっちゃったよ…
横目でカカシ先生をみる
同じことを思っていたのか、あちゃ〜と苦笑いをしている
カカシ「……ん?」
パチっと目が合う。
わっ、目が合っちゃっ……
目をそらすよりも先にニコッと笑いかけてくれる。
その顔がとっても優しくて、目が離せなくなる。
ポンッと私の頭に大きな手が乗ったかと思えば先生はクシャと私の頭を撫でた。
カカシ「さて、と。みんな揃ったところで、今日も任務頑張りますかー!」
カカシ先生が手を叩くと先程まで喧嘩をしていた2人も喧嘩をすぐやめ、新しい任務は何か、目を輝かせた。
カカシ「今日は結構大変だぞ〜?」
ナルト「Sランク任務!?!?」
サクラ「私たち下忍がSランク任務を任されるわけないでしょ」
カカシ「背中にハート模様のあるこの猫を探し出してくれ!数週間前からずっと帰っていないそうだ。警戒心が強いらしいから、見つけても騒がず傷付けないように捕獲すること。特にナルト、君は見つけた瞬間叫ぶから、それは今回ナシね?」
ナルト「また猫かよぉおおおおおー!!!!」
カカシ「とりあえず、しばらくは手分けして探そう。では、散!!」