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届かぬ想いと隣の君【NARUTO】

第19章 守りたい日常


カカシside


里の復興が進みつつある木の葉では普段なかなかないことが起きていた

そう、いつもは任務でバラバラになりがちなメンバーが木の葉に揃っていることが多い。

そのため今晩は普段集まれないメンバーで男飲み会を開くことになっていた

「おい、カカシぃ!楓、大変だったな。とりあえず目が覚めたみたいでよかった!!!」

「おぅ、ガイか。お前は今日来るの?」

「いやー少し顔は出そうか迷ってるんだがな、リーと修行の約束をしててな!オレは約束は必ず守る男だ!!!」

「ははっ、そうか。でも二人が修行してない日なんてないでしょ。」

「今日は特別だ!いや、違うな、毎日が特別だ!青春だ!1秒たりとも無駄にできない!な!永遠のライバル!」

いつも通り燃えたぎったエネルギーを纏いながらガイはオレの肩に思い切り手を乗せる

「てことで、お前はとりあえず今日の飲み会は参加しない、ってことね」

「まぁ、そうなるな!懐かしいメンツもいるだろう、よろしく伝えてくれ!」

「ん。わかったよ。」

「…そういえばカカシ、噂は本当なのか?」

「はぁ、あの火影の話か?」

ガイは普段おちゃらけているが真面目な話になると途端声を低く小さく話す
こういう奴が案外、1番周りが見えているのかもしれない

「まぁ、そうなりそうなんだよね。そんなキャラじゃないんだけどな…オレ。」

「素直に誇りに思うぞ。綱手様がまだ意識が戻らないのは心配だが、ダンゾウが火影になった時は正直肝が冷えた。あんな得体の知れない人間に木の葉を任せたくなかったからな。
でも、カカシ、お前は別だ。どしんと構えて、頑張ってほしい」

「…はは、正式に決まったらね。そしたら勿論。」

そういうとまた白い歯を輝かせながらまたな!とガイは走り去った

(さて、今日は何人くらい集まるのかな)

少し早いが日が陰ってきたのでオレは集合する飲み屋に向かった
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